2015年9月7日月曜日

多摩連帯ユニオンNEWS(JR版) 第2号 2015年8月26日

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38cFJvMExJaHpJTFk/view?usp=sharing


8月18日JR中央線高架下でケーブル火災
外注化で安全丸投げのJRの無責任

 8月18日夜7時40分頃、JR中央線の高架下でケーブルが焼ける火災があり、4っつの路線で電車が止まりました。通勤時間帯ということもあり最終電車まで運転見合わせとなり、トラブルの影響は7万5千人に及びました。
 JR青梅線では、駅と駅との間で上り下りの電車が立ち往生し、一時、1000人以上の乗客が車内に取り残されました。「いきなり電車がバンと止まって、電気も消えてしまった」(乗っていた女性)。駅にはタクシーを待つ長い行列ができ、踏切も停電で閉じたままとなり、交通にも影響が出ました。
 調べたところ、ケーブルの地中部分に焦げた箇所があったことが判明。廃線のトラブルが出火原因と見られています。
 JRは、電力・保線・信号通信などの施設関係の仕事を次々と外注化し、安全を下請け会社に丸投げしています。分割・民営化以降、JRの事故は私鉄各社と比べても10倍ほどにもなっています。

コスト削減で対策せず

 8月4日には、京浜東北・根岸線の横浜―桜木町間で架線が切れる事故が起こり、近くの花火大会と重なって終日大混雑となった事故も記憶に新しいと思います。JR東日本は、架線と架線の継ぎ目にあたる「エアセクション」区間に停車し、再発進したことが原因だと発表しました。エアセクションで停止して再発進した場合、ショートして架線が溶けて切れることがあるためです。そのためエアセクションでは停車できないことになっています。
 JR東日本は、07年に東北線で同様の事故が発生して以降、エアセクションの位置を音声で知らせるシステムを全車両に設置するとしていました。しかし、京浜東北・根岸線など5路線はATC(自動列車制御装置)があるからという理由で設置の対象から外してしまったのです。同じ理由でエアセクションの位置や、停車してしまった場合の対応などの教育も行われませんでした。
 JR東日本は、「ATCに従っていればエアセクション内に止まることはない」と、あたかも運転士の責任のようなことを言っています。しかし運転士は「先行列車が停止しているのが見えたらすぐ止まれ」という会社の指導に従っただけです。
 事故の責任は労働者にはありません。金儲け優先で外注化や、安全を丸投げするJRにこそ責任があります。
 多摩連帯ユニオンは、労働者の立場にたって金儲け主義の会社と闘って来ました。ともに闘おう!

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